六月酔歌/ただのみきや
 
はしょうがない 」
そんな言い訳しながら時々小さな違反を犯す程度
「自分は小悪党」 そう思うことをお勧めする
もともと悪党なわけだから
ちょっとくらい悪さをしても自分も他人も責めなくて良いし
小悪党だから大した悪さも出来やしない
大義の旗を振りかざすことで自分が大義になったつもりの
大バカ悪党にもならないで済むだろう
そしてなにより
たまたま出くわした誰かから零れる
あるいはまさか自分から零れるとは思わなかった
ほんの少しの優しさとか思いやりが
一服の清涼剤として心に染み渡り
「悪党ばかりの世の中もそう捨てたものじゃない 」
一周回ってそう思えるようになる
かもしれな
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