震え/ブッポウソウ
法度とされるものだ。市が、調査のために職員に条例違反行為を行わせていたとなっては、支援制度のあり方が、ひいては共生推進活動の存在意義じたいが、問われかねなくなるからである。
身分露見と相成ってしまうと最悪の場合たんなるストーカーとして訴追される。虎穴に入らずんば虎児を得ず、真の支援のためには条例違反も辞さず。「特調」とはそういうしごとなのだ。業務負担の過剰は常態化している。社会の荒廃はいっそう人心の荒廃を促進し、調査員一人あたりの担当件数は増加の一途を辿っている。それでいて要求される支援の質は高度化する一方である。調査員の増員や育成制度の拡充も検討されてはいるが、業務が業務なだけに難航している
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