恋昇り6「明日の朝またおはようと言うために」/トビラ
 
言語化できなかったから、無視してた。榛名さんの指摘で気づけたよ」
「もっとうまく説明できればいいんだけどね」
「不自然なほど違和感がない。そうなんだ。はじめにあれだけ波があって、その後、ここまで平穏というのは、一ノ世のお陰だけじゃ説明できないと思う」
私は頷く。
菜良雲は関心したように、ふんふんと頷く。
「もしかしたら、俺たちは、ここに誘導されたのかもしれない」
「それって、危険じゃないか?。下手したら相手の手の内ってことだろ?」
私はその可能性に固まる。
連座は頷く。
「まあ、仮定の話たけどな。ただ、一応、これから交代で見張りを立てていこう」
菜良雲と私は頷く。
「そうそう
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