恋昇り6「明日の朝またおはようと言うために」/トビラ
 
5人)。推定宿才者数0人。本当にこの程度の組織なら、菜良雲一人で十分」
「まあ、その倍でもいけるな」
連座は頷く。
「実際、倍でも任務クラスとしては、C相当だと思う」
私は頷く。
「ただ、これはBクラス任務。しかも一ノ世込みの」
「一ノ世君も危険度はAって言ってたよね」
「そう。だから、ただ、赤い棘を潰すだけじゃ任務に見合わない」
私は考え込む。
「もしかして、『スポンサー』がいる?」
「なるほど」
菜良雲が言う。
連座は頷いて言う。
「十中八九そうだと思う」
「それは、かなり厄介だね」
「赤い棘潰すだけじゃ終わんねーからな。で、どこが『スポンサー』に付いてんだ?」
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