恋昇り 4「通知」/トビラ
。
そんな中、連座が口を開く。
「逆に、俺は希望が出てきたかな」
みんなが連座を見る。
「Sクラス任務は、俺たちの手に負える任務じゃない。ということは、Sクラス任務に対処するSランク執行者が来るか来ているかしているはずだから」
なるほど。
「それもそうだな」
菜良雲は同意する。
山藍さんと私は黙る。
そうだったらいい。
連座の判断は間違ってないと思う。
論理的に考えれば、妥当。
でも、この任務にSランク執行者の助けが来なかったら?
そうなったとき、その希望的観測を元にした作戦は、命取りになるように感じる。
だから、私とエナちゃんは、助けが来ないことを前提に作戦を考え
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