恋昇り 4「通知」/トビラ
考えていかないといけない。
そう考えると、やっぱり一ノ世君にいてほしい。
一ノ世君にそばにいてほしい。
会いたいよ、一ノ世君。
「とりあえず、今は移動手段に話しを戻そう」
連座は仕切り直す。
「私も地下鉄以外なら、どれでもいいと思う。地下鉄だと『星の視座』もうまく使えないし」
「俺はなんでもいい」
「じゃあ、地下鉄以外で絞っていこう」
「私は、地下鉄がいい」
私は自分の意見を言う。
「それも、勘か?」
菜良雲が言う。
私は頷く。
「榛名さん、その勘をみんなに説明出来る?」
山藍さんが言う。
私は頷いて、なるべく丁寧に言葉にする。
「たぶん、移動手段の中で地下鉄
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