金のすもも/愛心
辿るようにすももの木の下に近づき、壺を見つけた。
一口舐めて、体をくねらせ
二口舐めて、体を縮こませ
三口舐めて、壺を片手に踊り出した。
踊りながらも、蜜を舐める手と舌は止まらない。
魔法の蜜に夢中の熊を横目に、若者は真珠を含み今か今かと待っていた。
壺の中身がなくなったその瞬間、若者はすももの木から飛び降りて熊の背中にナイフを突き立てた。
熊が壺を落とし、咆哮する。
その時、若者は自分の失態に気がついた。熊の手にべったりとついた蜜が、月明かりにてらてらと反射していたからだ。
熊は眠らず、若者に襲いかかった。
若者は体を裂
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