プールの水は何色でも構わない/ホロウ・シカエルボク
 
は連続する瞬間だ、それはいつまでも続くものじゃない、ある日突然細糸のように途切れてしまうものかもしれない、もしもそれこそが自我だというのなら、俺は出来る限りそのそばで生きるだけさ、もう憂いてもしかたがない、もう儚んでもしかたがない、希望や、情熱の為に身を震わせても意味がない、いいかい、このすべてはそれとは関係がない、一見それはすべての理由のように思えるかもしれない、ものすごく正しい理由のように思えるかもしれない、でもそんなものにはなんの意味もないんだぜ、いいかい、先行する結果がそこに在ってはいけない、先頭を走るのは必ず純粋無垢な衝動でなければならない、そこには方向性があってはいけない、そこにはどん
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