某月某日 ー 詩ではなく、批評でもない、ただの言葉/石村
某月某日
誉め言葉しか受け入れられないやつは、遠からず消える。
某月某日
君らの目利きが本物かどうか試してやるよ。
某月某日
深夜部活のない、静かな夜。
某月某日
詩を書くという行為はどのみち己が言葉の世界に独り対峙しながら行う作業である外ない。この自由な行為は第三者や社会性が介入しない聖域で行われる限りにおいてその純粋さと無償性を保つ。詩とは要するに無私な言葉の謂だが、己が自意識なく言葉と対峙する時間と空間のみがそのような無私を保証する。
人間は社会的動物である以上何らかの社会性の制約下に常に置かれる。社会的自己に
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