気が付いたらボロ雑巾のようにベッドに転がされていた/山人
 
の会話から狭心症のようだった。後期高齢者のうち一人は透析治療と糖尿病が進行しているという感じで、もう一人はよくわからない。病名が良くわからないその御老人は病院歴も長いらしく、看護師とも軽口で話し病院生活を謳歌している風にもとれた。
 四月二十四日、昨日のA看護師から男性のB看護師に担当が代わった。昨日の女性A看護師と比較すると、あらゆることに手際が悪く下手糞であった。点滴の針を何度も刺し、何度も失敗を重ねようやく血管を捉えた。昼食後には尿管カテーテルを挿入されたが、これも激痛に喘いだ。おそらくだが、昨今こういう医療行為は患者と同性の看護師がやるものなのかも知れない。できれば昨日のA看護師にやって
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