ボロボロに転がれ詩人症の骸/ホロウ・シカエルボク
 
えることはない景色を目の前に引きずり出してやれ、お前はいつだってそんなものを望んでいたはずだ、欲望は常識の中にはない、わからないのか?コミュニティを維持するために築かれた悪趣味な城の中じゃ、いくら目が利いたって大事なものを見つける事なんて出来やしない、それは、思考を云々する以前の段階なのさ、お前は自分自身であるために自分自身でないものに縛られているんだ、そしてそれをアイデンティティだと心から信じている、嘆かわしいぜ、目も当てられない、都市のロボトミーはずいぶん巧妙になったものだ、そうだと気づく前にベーシック・コードが書き換えられてしまう、あてがわれたお題目を疑うことなく信じ込んでしまう、機関銃を寄
[次のページ]
戻る   Point(2)