金属のリズムに違和感があるのはあたりまえ/ホロウ・シカエルボク
るつもりはないということだ、スポーツ番組のヒーローインタビューとは違うのだ、区切りは訪れないし終焉は一度だけ、もっともらしい理屈をつけて投げ出さないかぎりはね、さて、小銭をあまり持たないようにすると財布に収まりきらないくらいの小銭が部屋の中に残るようになる、なので俺は財布を持つこともやめ、一日に必要な金額だけを小銭入れに入れて持ち歩くようにした、それはある意味で便利だったし、ある意味で不便だった、でもその割り切れなさはなんだか心地良かった、俺は合理的な人間ではない、どちらかといえば試験的な人間であると言える、それから、挑戦的だと、俺はジンクスを持たない、金の使い方などにこだわりはない、節約に興味は
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