気づけよ、ユニークなメイクを施してたのはいったい誰だったのか/ホロウ・シカエルボク
 
上がり続けるんだ、自分のレベルを把握するだけで数分はかかっちまう、おまけにその数字はたいした参考にはなりはしない、俺はいらだって鉈を持ったままターンする、赤子たちの首がひとつずつ順番に飛ぶ、ベイビー!と俺は叫んでゲタゲタ笑う、サイレンの音が聞こえて、顔を真っ黒に塗り潰した警官が二人パトカーから降りてくる、死体だらけの路上を見下ろし、これはどういうことですかと問いかけてくる、さあ、知らないね、と俺はすっとぼける、俺がここに来たときにはこうなってた、と、もっともらしい調子で答えてから、手に血塗れの鉈を持ったままなのに気がつく、警官もそれに気がつく、ここに落ちてたんだ、と俺は弁解する、気が動転して素手で
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