あなたがわたしの近くや遠くにいる (長いので途中からでも途中でやめてもOKで.../ふるる
 
えているものにこだわることはない
見えていないものをどうやって見るの
硝子の山、金の靴、銀の竪琴
そういえば、時刻表の時間も見えなかった
かわりにあったのはきみの横顔
ぼんやりとして
大きな木の根本にタイムカプセルを埋めてそのまま忘れた
未来への手紙は光で綴られて眠る
水族館という文字だけ読める
水族館は好き
暗くて静かだから
海はそんなふうかな
海底では沢山の白いものが沈んでいくというよ
列車を閉じ込めた雪のように
可愛そうな虫たちを隠す落ち葉のように
ひとところにはおさまっていない魚たち
自由がある
とじこもった中にだって
内側の硝子を厚くして
外はにじん
[次のページ]
戻る   Point(5)