あなたがわたしの近くや遠くにいる (長いので途中からでも途中でやめてもOKで.../ふるる
じんだ風景
水槽の中で手紙を書き続けている
紺色のインクで
降りしきるものの中で
きしむような声が喉から逃げる
そんな無口の悪癖や
クレーンの影が地面に落ちていること
冬の日暮れは早いよ
最後にかけだしたのはいつだろう
いつからか列車には飛び乗らなくなった
灰色の鳩がたくさんいる灰色のホーム
人を怖がらないのは忘れっぽいから
くりくりした黒い目で歩いている
扉が開くと
はっとするような色のスカートが
祭のリズムで揺れて
女性は花や羊みたいな服が着れるからいいね
ひらひらやもこもこ
すぐに列車の中へ吸い込まれてしまう
夢かと思ったんだ
そんな素敵な夢が降るのな
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