あなたがわたしの近くや遠くにいる (長いので途中からでも途中でやめてもOKで.../ふるる
 
いつかよみがえるから
身体の細胞は死に生まれ続けているのに
わたしたちは変わらず同じところを回って探し続ける
お互いを、あるいは違う人を
今日が明日を両腕で迎え
あとは忘れてと振り返らない
駅があなたを迎えに来て
さらわれていく、あなたは自ら
フードで顔を隠し白いマスクもつけて
誰だかわからないようにしてしまっているあなたは
わたしでもあるし知らない誰かでもある
そんなふうに言葉少なで

あなたなの?
君こそ顔を隠している
騒がしいので目を閉じた
このまま何も持たずに列車に揺られていこうとしても
降りていく人が置いていってしまう
花や石、本や時刻表、黒いかばん、
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