無限∞/朧月夜
だ立ち尽くし、思いあぐねている。この世のどこかには、無限の三列目があり、貴方は彼方へと旅立とうと、いつも気がかりな顔を露わにしているのでしょう。私から貴方へと手渡される便りは、無限の境界にあって、はかない泡のように消え去る。貴方は、私と同じ無限の一列目に下りようとして、下を見るのだろうか。私から、貴方へと手渡される手紙はもうない。貴方は、無限の三列目がどこにあるのかを、おぼろな眼差しでただ見つめている……。
[アレンジメント2]
僕が、無限の一列目にいる時、無限の二列目に君はいる。僕から君へとたどり着く術はないから、僕はただ立ち尽くし、思い悩んでいる。この世のどこかには、無限の三
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