氾濫と反乱/こたきひろし
 

川を眺める為にはそれらと闘い制しなければなりませんでした
その時近くに子供の声が聞こえてきました
思わぬ先客がいました

複数の様子でした
二人か三人だと感じました
幸い私の存在に気づいてはいませんでした

知らない子供のようでした
聞き覚えのない声ばかりでした
歓声をあげてました
川を覗いて驚きの声をさせているに違いありませんでした

ただ鬱蒼と生い茂る篠竹と雑草に隠れて何処にいるのかわかりません
私も早く川を見たくなりました
でも他の子供らに気付かれさとられなくはありませんでした

音をたてないようにして篠竹や雑草を掻き分けてたら
突然眼下に激流が見えま
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