Birthday Cake/ツチヤタカユキ
が、私は好きよ」
病院の庭にあるベンチに、シオンが座ると、ルカはその隣に腰掛ける。
二人の上で、木についた若葉が、風に吹かれて揺れている。
「いつもここに座ってるオッサンがさ、ヤバイ奴なんだ」
シオンがゆっくりと、話を続ける。
「ここでオナニーしてやがんだよ。・・看護婦達を見ながら」
ルカは「何それ、ヤバすぎない?」と言って笑った。
二人は、しばらく流れていく雲を眺めて過ごした。
空の青さは、青信号の青で、そのまま進めって言ってくれているように、シオンは感じる。
「あっ、そうだ!」
何かを思い出したようにルカは、バッグからファンシーな柄が描かれた、四角い箱を取り
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