行方知れずの抒情 四/ただのみきや
 


深く考えず世の中と連動して生きている人たちの答えは
自分の大切なものだったり理想だったり(ずれてるけど)

その辺りを曖昧にしたまま詩など書いて投稿する
キ印黄色の目立ちたがり屋
ネットに潜ったイエローサブマリン
「――ここに在る! 」のアルアル詐欺
    
*消火栓の色の違いは水系などを表している





涸れ井戸

白く浮遊する光の粉末が
枯れ井戸の底にも降って来た
己の闇を見透かそうとする天に
井戸もまた抗いはせず
たった一つの眼孔も虚ろ
見上げていた
すでに死が骨を包み
その死を皮膚が包んでいる
いま処刑される男の無言
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