ないものがあらゆるものを塗り潰す/ホロウ・シカエルボク
こぼこと泡立ってアスファルトに穴を空けた…飲まなくてよかったなと俺は思った、一三〇円でとんでもないものを売っている街だ…俺は武器を調達し役場に向かった、駅の(それはもうなくなっていたけれど)すぐ側でこんなものを売っているなんてとんでもない街だ、これは罰を与えなければならない!古い喫茶店みたいな馬鹿でかい取っ手のついた硝子戸を開けると、カウンターの向こうの事務机でかがんでいた子熊みたいな白髪の男が「どういった御用でしょうか」とにこやかに近づいてきた、俺はなにも言わずにマシンガンをぶっ放した、男の頭部はポップコーンのように弾け飛び、裏口からやって来た中年の掃除婦が悲鳴を上げた、俺はそいつの頭も吹っ飛ば
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