アラウンドアバウトミッドナイト/ホロウ・シカエルボク
 
たなら
そんな台詞をまことしやかに吐いてもみせるのだけど

受け入れられない連中はみんな
ごりごりと夜に突き刺さる
なにか気に入らないことがあったのか
それとも初めからなにもかも気に入らないのか
なにを考えようと勝手だけれどぼくにその質問はしないでくれたまえよ

床の埃が気になるのでガムテープで排除した
それは昔やってたアルバイトで覚えたやり方だった
手軽でなおかつそれなりに成果も得られる
専用の道具だけが効率を生むわけではない
大事なのはそれを知っているかどうかだ

比較的自由に選ぶことが出来る
比較的自由に手に取ることが出来るのに
誰もがそんなものはどこにもな
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