わたしたちは死体のようにただ希望を受け止める/ホロウ・シカエルボク
うとも
恐怖に支配されたあなたの矛先は
自分の足元に穴を空けるだけの些末な泣声だ
聞きなさい
聖者のように生きることは出来ないが
美しいものを作り出すことは出来る
自分の命のために心を開き
こだわりに囚われず
水が流れるように
そこにあるものを思いつくままに並べなさい
それがどんなものか
あなたは判らないかもしれない
けれど
不安になってはいけない
本当に何かを知ろうとする時は
必ず
途方もない時間がかかるものだから
理由や
意味や
韻律や
規律を
いますぐに求めるのはやめなさい
それはあなたの
あなたのための真実の邪魔になる
あとで如何様に
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