機械的な清潔の上に横たわる混沌のあらすじ/ホロウ・シカエルボク
いきり立っていた、けれどそれがパフォーマンスによる興奮なのかあるいは怒りなのかという部分についてはよく判らなかった、けれどひとつだけ判ったことがあった、こいつは俺の詩が含むなにかによってこうして乱れる…俺は思いつく限りのフレーズを口にした、それは二時間は続いた、声は擦れ、吐いた唾には血が混じっていた、終わりが見えなかった、何のために続けているのか判らなかった、でもやめてはいけない気がしていた、詩は俺の口から吐き出されて振動を辿り、ただのリズムとなって俺のところに戻って来て、皮膚から飲み込まれて行った、捕食…そんな言葉が脳裏に浮かんだ、食っているのか?それとも食われているのか?腕にちくりとする感覚が
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