鏡像は俺でありながら俺ではないものを垂れ流している/ホロウ・シカエルボク
ない、ひとことで言うならばそれは、感情の死体というやつだ、肉体の死がそいつの人生を如実に語るのと同じように、感情の死もまた俺には詩となる、俺はどこかに居る聴衆のために叫ぶ、俺自身の洞穴の奥深くから競り上がって来るうらぶれた魂の塊について、そしてそれが吐き出されることによって生じるある種の渦について…なあ、人はとにかく暗い色を怖がるね、視界が奪われるのが恐ろしいのか、あるいは、それによってよからぬことを考えてしまうのが嫌なのか…誰もが道化のように流行歌みたいな希望について歌っている、でも俺は喀血のように綴るのが好きなんだ、そうして初めて、綴ることが出来たと感じるのさ、ごらん、俺の吐き出した血の、無数
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