鏡像は俺でありながら俺ではないものを垂れ流している/ホロウ・シカエルボク
無数のイメージの羅列、それはここにしかない、そしてすぐに消えてしまう…俺が何度も同じフレーズを織り込むのは、なにひとつ片付いていないせいなのさ、俺は凄く若いころには、そうしたものの一切はそのうちカタがつくだろうと考えていた、でもそれは間違いだったのさ、それは生まれてから死ぬまで一度も終わることがないものなんだ、だからこそ俺は早いうちにそいつに手を付けたのさ、早く終わらせたかったわけじゃない、どこまでもそれを解きほぐしたいと考えたからだ―途中まで気づかなかった、オウムが片言を喋るみたいに並べ続けてきた、それは知的探求心とか、心理学の研究などとは同じではない、そこには明確な目的などない(神や死神はそん
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