鏡像は俺でありながら俺ではないものを垂れ流している/ホロウ・シカエルボク
らない詩の一部になる、拾い集めてごみ箱に入れておくとそんな破片は決まってもっとも早く腐敗する、俺は死臭を嗅いで過ごしている、詩人にはうってつけの響きじゃないか…暖色の小さな電球は夜明け近くまで黙って灯っている、時折蝙蝠たちが落ち着きを失くすせいでちらちらと途切れる、俺には目を閉じる気がない、目を開いたままそんな天井をじっと眺めている、これまでに何度こうして、寝つきの悪い夜に目を見開いてきたのだろう?どんなに考えてもいつからそうしているのかまるで思い出せなかった、きっとそれは死神のせいなのだ、俺は死神のことを怖ろしいとは思えない、あいつの抱えるものはおそらくは、俺が抱えているものとそんなに大差はない
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