無題/朧月夜
 
よ、哲学者よ、お前たちは語り得たのか、
この青空の中にさまよう星を。

政治家よ、弁舌家よ、お前たちは例え得たのか、
この苦しみの相貌を。

「我らの人生」とわたしたちは言う、
てんでばらばらな夢の中で。

そこには希望も誇りも、ただのがらくたのように、
目覚めを待ちながら横たわっている。

「我らの世界よ」とわたしたちは言う、
わたしたちだけに所属する一つの手を抱えて、

そして膝に当てられた手は、
ただ無聊を慰めるようにゆっくりとそこをさする。

わたしたちはレベリオンを目指して、
レボリューションを目指さない。

真昼の星がいつかわたしたちの瞳の中に
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