砂の中のスイム、充血した水晶体、それから脈絡のない明け方の夢/ホロウ・シカエルボク
を信じる、雨の冷たさと風の強さを、とめどなく溢れ出す言葉たちを、自分の身体と同じ体積の入れ物を作りたい、同じ瞳を持つ誰かと新しい詩を始めるために、仲間なんて必要じゃない、ひとりで立つ場所があれば加速度は生まれる、矛盾なんて考えない、人生には筋道などないものだ、漫画社会に生まれたあの人は、ページをめくればきちんと続きが書いてあるものと考えがちだ、同じページが続くだけだよ、同じページがずっと続いて行くだけなんだ、いつ終わるとも知れないループの中で目を凝らしていると、時折渦が途切れるのが分かるだろう、だからそう、盲目にだけはなっちゃいけない(これは視力の話じゃない)、ふっと目に止めた景色だって、永遠のよ
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