真夜中はマシンガンのビートで/ホロウ・シカエルボク
 
なくていい…そんなこと、生きていくこととは何の関係もないことだ、そこは終着地点じゃない、それは死ぬことでしか有り得ない、いや、もしかしたら死の先に続くものがまだあるのかもしれない、「自分はこうだから」やかましい、たかだか一〇〇年足らずの人生で何が分かるっていうのかね、下らねえ悟りを開く暇があるならキーボードがひび割れるくらい曝け出してみたらどうなんだ、かっこつけてんじゃねえよ―語ることより先に来るもんが多過ぎると、昨夜食ったもんすら上手く伝えられない人間になっちまうぜ、自分を掻き回して、掻っ捌いて、皿の上に並べるんだ、ぐっちゃぐちゃに並べられたそれを、誰かが鷲掴みにして食ってくれるかもしれないぜ、
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