真夜中はマシンガンのビートで/ホロウ・シカエルボク
 
ぜ、俺は真夜中に大笑いする、なあ、晩飯には少し遅過ぎるんじゃないのか―言っただろ、だって俺、さっきまで寝ようとしていたんだぜ―そうさ、正しく眠るための何かが足りなかったんだ、足りないまま眠ろうとしていた、そのまま眠ってしまう時だってもちろんあるさ、だけど、でも、それじゃいけないときには必ず何かが待ったをかけてくる、首根っこを引っ掴んで、ここへ連れてくるのさ、そして俺は真っ白いワードの画面をあっという間に塗り潰して、真っ白い自分になってようやく寝床に潜り込むんだ、死体のように眠り込むおれが見る夢は、もう死んだ人間ばかりが現れてにやにや笑っている、今夜あたり俺はそいつらを殴り殺すかもしれないな、理由なんかないよ、あいつらは多分そうされることを期待して俺のところに姿を現すんだ―。

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