追いかけてきたと思ったらとんでもねー速度で遠ざかっていった過去の話。/雨の音
永遠に会えないことを最近知ったんだ
不思議と悲しさは感じなくって
真っ暗な部屋でごうごうと音楽が聞こえてきたような気分になっていた
笑顔があって
潤んだ瞳があって
叫んだ唇があって
赤くなった耳があって
永遠に会えないことを最近知ったんだ
それで良かったような気になって
途轍もなくエゴイストである自分を知った気になったんだ
どんな気分だったろう
死を忘れるなとあなたには
よく呟いていたけれど
わたしが死んでも悲しむなと
教えてたつもりだったのに
冷たい炎が君の命の真っ白なところを
余さず舐め尽くしてしまった
こうして思うことが本当に
あな
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