真っ白な紙、塗れば絵、綴れば詩。/ホロウ・シカエルボク
期限が区切られているわけだから―人生なんて瞬きの間のことだ、長く生きれば生きるほどそのことははっきりとわかってくるだろう、みんな少しずつ過去を取りこぼしていく…その中で、なにがいったい手の中に残っているのか、それを確かめるためにこうした手段を用いるわけさ―もうわかっただろう?こんな小理屈は、生きものとしちゃまるで無意味な戯言に過ぎないんだ、そのことだけは決して忘れちゃいけない、思考はするべきだ、どんなことについてだって、ある程度の成果が得られるまでは何度だってしつこく繰り返すべきだ、だけどそれによって得たものを信じ過ぎてはいけない、道路標識ぐらいのつもりでとらえておくべきだ、思考によって得たものを
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