真っ白な紙、塗れば絵、綴れば詩。/ホロウ・シカエルボク
 
ように、ここにただ生れ落ちて、本能のままに生きてるだけのものなんだよ、そして、そんな中でそれぞれの種が、自分だけの言葉を見つけ、自分だけの向かうべき方向を見つけて歩いて行く、まるでなにかに誘われるようにね―それを神だなんて言うつもりはない、それに凄く近いニュアンスを持ったなにかには違いないけれどね…自分の身体を構成しているものが、どんな成り立ちによって築き上げられたのか、不思議に思ったことくらいあるだろう?そう、本当は、生きものには無理なことなんだ、「知る」という芸当はね…生涯、わけもわからずあちらこちらをひっくり返して、その時その時の現象の辻褄を合わせていくだけなんだよ、だって俺にも君にも、期限
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