真っ白な紙、塗れば絵、綴れば詩。/ホロウ・シカエルボク
べてはきっと不要に違いないのだ―ではなぜ書くのか?生まれてからこれまでに目にした、手にしたものの中で、これが一番しっくりくる不要だったからだ…俺がなにを言おうとしているのか、もうわかるだろう…そうさ、意味ある事、価値ある事なんて、本当はこの世にはなにひとつありはしない―考えてもみなよ、俺たちが定義することがすべての真理だとしたら、それ以外の生きもののすべては嘘だということになってしまう、まさか、彼らが自分たちと同じ言語を用いないからといって、君は彼らを見下していたりはしないだろうね?俺が言いたいのはつまりそういうことさ、俺たちはなにも、特別な命題を抱えた生きものだというわけじゃない、彼らと同じよう
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