ザ・リバー(海に流れ着くためとは限らない)/ホロウ・シカエルボク
いた時俺は、スピードの中でいろいろなことをこなすようになっていった、別にそれは、技術として習得してきたものではなかった、自分の中である種の納得を手に入れるための、無意識の試みが結果として確たるものを手に入れたということだ…無意識!俺は無意識を有難がり過ぎるきらいがある、その結果、無頓着になってしまっては何の意味もないのだ、俺は大量の水を湛えて、流れ方を学ぼうとする川だった、意識的に無意識の流れを作り上げていった、それは簡単に出来るようなことじゃない、間違えなかったのは、スピードを維持し続けたからだ、訳知り顔で短い言葉を吐くようなスタンスには俺は興味が無い、ともあれ流れは出来上がったのだ、築き上げら
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