空想語源物語 第一話「血眼(ちまなこ)」/丘白月
 


「なんだよアメリカ人か?」
「また別荘とか買いに来たのか?」

港に着くと外国人は珍しそうに船を覗きこんだ

「あいにく今日は何も穫れてねーよ」

ところが目をキラキラさせて船の中を見るではないか!

「オー!コレハ ナマコ デスネ〜」

「なんだよ おい ナマコが珍しいのか?」
「こんな気持ち悪の食えねーだろ」

捨てたはずのナマコが船にいくつか転がっていた

「ナマコを知らないのか?」

「こんなもの欲しけりゃいくらでもやるぞ!」

「え〜とここには3匹しかないな・・・」

漁師はナマコを手渡した

「アリガトウ ゴザイマス」

「ゼヒ
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