空想語源物語 第一話「血眼(ちまなこ)」/丘白月
 
ゼヒトモ カワセテ クダサイ」

「何?!!買う?ナマコをか?」

なんとナマコは外国人の祖国では高級食材だったのだ

どうやらレストランを開くらしく
食材として大量に欲しいらしい
しかも普段獲っている鯛や平目よりも高く
買うと言ってきた

漁師は翌日から今までナマコを捨てた場所を探した

「ちっくしょ〜こんなことなら捨てるんじゃなかった〜」

そんな漁師の姿を仲間たちは

「ちっ!ナマコか!って言ってたくせにな〜」

やがて いつしかナマコを探す必死な姿を漁師の間では

「ちっナマコ」が変化していき

「血まなこで探してると言うようになった」


おわり。

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