天気の子リライト/はだいろ
 
けない。
例えば、あのおじさんの娘は、喘息という設定だったけれど、
雨が続くことで、命を奪われる。
疫病は蔓延し、犯罪は激増し、
人々は憎悪と悪夢の渦の中で生きる。
そういう世界を突きつけられてもなお、個人の思いを選ぶ。
そこにどれだけ説得力があるかと考えれば、
おそらく・・・
ラストは、主人公の男の子と、女の子は、
デビルマンのように魔女狩りにあい、
処刑されながらもお互いの手を離さない、というストーリーになってしまう。
だから、たぶん・・・
夏休みの商業映画として、企画が通るとは、とても思えない。
つまり、そもそもテーマとして成立しない(しづらい)のである。


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