すいそう/田中修子
しが生きることに飽いて首を深く切った時だ。大量の血を噴出させながら、それでもなぜか気絶しただけで死ねなかった。気づけば足の先から髪の隙間まで血のこびりついたわたしを、彼が抱きしめていた。失禁もして、寒くて寒くてガタガタと震えていた。
気絶していたわたしを見つけて、切り裂いた首を彼は手で押さえ続け、止血をしてくれたのだろうと思った。のどが渇いてうめくわたしにくちうつしで少しずつ水をくれた。
つがいではあったしつがったこともあったが、軽い快楽を得るだけでそれまで特に彼になんの感情を抱いたこともなかった。
水が甘かった。
彼はしっかりと私の目をのぞき込み、低い、低い、冷酷な声で言った。私
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