知ろうとするそのときにだけ大きく見開けばいい/ホロウ・シカエルボク
ることを悪いことだとは思わない、真理を端的に言い表せるのは、おそらく神と呼ばれる年寄りだけだろうさ、神はひとつの大きな概念に過ぎない、ヒトによって翻訳された神など俺は信じようと思わない、目を閉じてみろ、そのときお前を覗き込んでくるのが本当の神だ…俺は電流を化けさせながら、その神に祈り続けているのだ、お前の真実を晒せ、お前の真実を寄こせと―神は黙っている、どんなアクションも寄こすことはない、そうさ、いつだってそうなんだ、あれは俺たちをただ眺めているだけに過ぎない、ただそれが、俺たちよりもほんの少し長い時間そうしているってだけのことさ、つまりだ、それは思考であって思考ではない、意識的でありながら無意識
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