その時刻のことはどうしても思い出せない/ホロウ・シカエルボク
セレクションして流してくれさえする、ロックン・ロールはもうスタイルの一環に過ぎない、魂は時代遅れらしい、けれど、生き永らえることのカッコよさを教えてくれるのはいまでもローリング・ストーンズだけだ…ミック・ジャガーはきっと、マディ・ウォーターズみたいにキャリアを終えたいと考えているはずだ―デニムとシャツに着替えて外に出た、鬱陶しいほどの雨が数日振り続いた後は、鬱陶しいほどの太陽に照らされる一日だ、近くのでかいドラッグストアでいくつか買物をするだけの予定だった、きっとそれ以上は歩く気にならないだろうことは目に見えていたし…まだ昼前なのに自転車に乗った学生を時々見かける、テスト期間中だろうか?中間テスト
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