ばらばらに固まり、渦巻いて飛び散っていく/ホロウ・シカエルボク
たし、塵芥のようなものを他者に噛みつくことでまるで偉いもののように見せようとしているものもいた、もっとも、噛みついたところで生温い歯茎の感触が感じられるだけに過ぎなかったが―あるいは勉学としてそうしたものの心得があり、その技術を磨きたいというものもいた…そんなやつは泥団子でも磨いていればいいのにと個人的には思うのだが…あるいは純粋に、己の愛するものに近付きたい、あの人のように書きたいという純粋な憧れで書いているものもいた、ただたいていの場合、そうしたものは純粋であるだけに始末が悪かった、ともかく―理由はそれぞれ様々だということだ、俺はいくつか批判めいたことも口にしたが、こんなものはただの軽口に過ぎ
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