血の詰まったただの袋/こたきひろし
には
自然と
鬱憤とストレスが蔓延ってしまうんだろう
その為に適当な吐け口が必要になる
集団の心理ってやつは
皆が共犯者になれば罪を意識しなくなるんだろう
強い者に逆らえない俺は
普段からパシりに使われていた
腹減ったからパン買ってこい
教科書忘れたから隣の教室の誰かから借りてこい
などなど
数人のクラス内のグループから奴隷のように扱われていた
そんな状況はどこの学校にだって起きているに違いなかった
ターゲットにされた羊はただただたえるしかないに決まっていた
担任の教師は知らんぷりを決め込んでしまうのを常套の手段にしていた
そのワルのグループ内のリーダ
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