日常と非日常/こたきひろし
返しだから
生命とは
生きるとは
同じリズムの繰り返しなんだろう
若者は幕末のサムライだった
明治維新と言う革命がすぐ目の前に迫っていた時代に
彼は無関心と無関係の存在でありたかった
社会の激動などどうでもよかった
それよりも彼は自分の体に度々襲ってくる
性の衝動の吐け口に困っていた
強い衝動だった
彼はそのエネルギーの方向性を身近な相手に向けてしまった
イノセントラプであった
彼は自分の姉に激しい恋慕と欲求を感じてしまった
姉の裸身を想像しては自らを慰めていた
しかしその思いをまかさ姉には告げられず
悶々とした日常が繰り返された
その時
私は夢
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