日常と非日常/
こたきひろし
は夢から覚めた
現代人の私は
老いてしまっていた
老いてしまっていた私は
夢の中のストーリーと自分を重ねていた
私も中学時代
三歳上の姉に激しい欲望を感じてしまっていた
想うだけでも禁断に違いない
現実には何も起こらなかった
起こせなかった
家族の親密な関係を壊す事への
恐怖がそれを抑えてくれたから
もしそれを実行してしまったら
私と姉の未来への絆は
著しくねじれ歪んでしまったに違いなかった
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