不自然な迷子に関しての思惑について/ホロウ・シカエルボク
まあ…当然のことだ―打ちっぱなしの狭い階段を見たことのない二階へ向けて上っていると、死刑囚になったような気がした、二階はレストスペースになっていて、四つに区分けされた正方形の畳敷きのスペースが、通路から一段上げられる感じで設えられていた―フェリーの、一番安い雑魚寝スペースみたいな感じだ、靴を脱いでそこに上がるのだろう…ぼくは靴は脱がなかった、毛布は上着だった、外に居るよりはずいぶんマシだった、少なくとも、明日また歩こうと思えるくらいには休めそうだ、そう思いながら横になった途端に眠りに落ちていた
夢の中でぼくは、眠りに落ちたまさにその場所で、少女を解体していた、それはもうあらかた終わっていて、
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