旧作アーカイブ5(二〇一六年四月)/石村
 
さも なつかしさも
やさしさも からつぽの君が
いつでも感じることができるもの 

だから君
高く飛ばせ 君の心を どこまでも
見上げるばかりぢやなく
見下ろしてみるのさ 君の宇宙を
さうすればわかるさ ほんたうは
君の心が どれほど大きいかを

だから君 からつぽさん
君は君の夢を描け

僕は僕の夢を描く


(二〇一六年四月八日)




  風が運んできた


おさない心は
かなしくて
青い空ばかり見上げてる

ああ このままどこかに行きたい でも
私が行く どこかは
どこにあるのだらう

おさない心は
せつなくて
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