半球半身/ああああ
しない胎児を身ごもり続けるお姫様のゴシップは民衆のハートを捉え、先の大戦の呪いのせいだとかよそ者を配偶者に迎えたせいだとか、様々な憶測が飛び交う。事態に気づいた国王は、あのなぞなぞを制作した物知り博士を再び呼びつける。
「よく来てくれた博士よ。成長しない赤ちゃんを何年も身ごもり続けるなんて、そんなことがあるだろうか」
「ないでしょう。彼女は妊娠していません」
「しかし、当の本人が妊娠していると申しておる」
「おそらく、跡継ぎを産まなければならないというプレッシャーが原因で、そのような妄想にとりつかれているのでしょう」
物知り博士はたちどころに真相を言い当てた。
ぼくと彼女は不妊治
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