『ぼくと猫のフーの冒険』/beebee
とオウムが言いました。
またしばらく行くと、頭上からまだらの紐が降りていました。ぼ
くは手で握って見ました。毛が立ってふわふわしています。肩に乗
っていた青いオウムがくちばしでくわえて、ぶら下がりました。
「うう、うう。」と声がして、今度は、だらんとぶら下がって二本
の足が降りて来ました。やっぱり柔らかそうな肉球があったので、
ぼくは自分の閉じた両目に当てて、スリスリしました。まぶたの上
をスベスベした暖かい肉球が擦れて、とても気持ちが良いのです。
「やめろ、やめろ、くすぐったい。」
枝を?きわけると、木の幹ににまたがって、ヒョウがいました。
「ヒョウくん、見つけた。」とぼ
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